腎臓研究の
未来を拓く
加齢や高血糖、高血圧、さまざまなストレスなどの影響で、腎臓は時間とともに徐々に機能を失います。腎臓には約200万個の糸球体があり、これらはマリ玉のような形をした毛細血管から成り立ち、尿を濾過する役割を担っています。濾過された尿は、尿細管を通じて濃縮され、ネフロンと呼ばれる単位で処理されます。
超高齢化社会を迎える中、もともとネフロンの数が少ない人や、病気や手術で腎機能が大きく損なわれた人では、寿命に先立って腎機能が失われることがあります。このような状況では、移植や透析が必要になる場合があります。
島根大学医学部統合腎疾患制御研究・開発センターでは、特に老化に関連した腎機能の消失を防ぐことを目的とした研究を行っています。この研究は、基礎的な解析から臨床的な応用に至るまで、腎疾患の理解と治療法の開発に資するものです。